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冬季間の野猿公苑
冬季間は渋温泉から地獄谷駐車場間に続く道は封鎖され、上林温泉の無料駐車場からのアクセスとなります。上林温泉から地獄谷に至る「湯道遊歩道」は一部坂がありますがほぼ平坦な道のりです。上林温泉から地獄谷までは約2km、徒歩30分ほどの道のりです。
地獄谷へ通じる道としてだけでなく、ふもとの村に農業用水や温泉を引くための道でもあり、古くから大切に守られてきた道です。
道中ではニホンカモシカやリスに出会うかもしれません。小鳥の声に耳を傾け、森を抜ける空気を肌で感じ、ハイキングをお楽しみください。
※立地上、未舗装、階段、坂、段差があります。車椅子、カート等での利用はできません。
冬の野猿公苑ギャラリー
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餌づけとヒトづけ



そこで考えられたのが餌づけという方法です。特定の場所でサルの好むエサを与えて、サルを観察しやすい場所に呼び寄せるのです。 サルは学習能力が高く、食べ物の嗜好もより旨いものを好む、餌づけしやすい動物といえます。餌づけにはサルたちが普段食べているものよりも少し上等の物を用います。 そこに行けば旨いものがいつでも食べられるということをサルたちに憶えてもらい、習慣付けるのが餌づけです。それと同時にヒトがいても危険がないことを憶えさせるのがヒトづけです。 そのような方法でサルたちを観察できるようにしたのが野猿公苑(公園)です。野猿公苑では動物園のような限られた空間ではなく、より自然に近い状態でサルを観察することが出来ます。
餌づけは手段

餌づけショーではない
エサを与えることはショウやイベントではありません。 施設によっては神社仏閣で鳩の餌を売るように(それも最近は条例で規制されているが)、サル用にピーナッツなどのエサを売って、お金を払えば誰でもサルにエサを与えられる場所もあります。 そのような場所のサルはヒトなら誰でもエサをくれるものだと認識していて、ヒトを見れば足元にまとわり着いてエサをねだり、くれなければ威嚇したり、手荷物を奪ったりすることもあります。 強いサルばかりがヒトのそばに群がり、弱いサルは食べ物にありつけなくなります。エサを与える人もエサをねだるサルばかりに目が行き、他のサルには見向きもしません。 足元に擦り寄る強いサルを差し置いて、可愛い子ザルやエサを取りに来られない弱そうなサルに与えようとしてもサル同士に争いを引き起こすだけです。 興味本位や自己満足でエサを与えることは百害あって一利なしです。それでは本来のサルの生態を観察することは出来ません。
ニホンザルの生態を観察してほしい
地獄谷野猿公苑ではエサは売りません。勝手にエサを与える行為も許しません。厳しく管理しています。 地獄谷野猿公苑を訪れる人の多くが餌づけを見たがります。確かに、給餌の時間にはサルたちが右往左往して賑やかですが、一心不乱にエサを食べているだけで、そこに興味深い行動はほとんどありません。 サルたちがのんびりしていて一見何事もなさそうな時間にこそ観察すべきものがおおくあります。給餌の時間はサルたちの状態、季節、天候等により一定ではありません。地獄谷野猿公苑では給餌の時間を公表していませんし、告知もしておりません。ニホンザルの生態を自然な状態で観察してほしいからです。